ロードバイクを軽量化することで走行時のスピードや勾配を突破するヒルクライム性能を向上することができます。ロードバイクのメインパーツであるフレームを軽量化するだけでなく、ホイールやブレーキといったサイクルギアパーツを軽量化することで、全体の重量を減らすことができます。
そこで今回は軽量化ロードバイクの選び方として、カスタマイズのポイントや価格の解説やおすすめ軽量化ロードバイクの紹介をしていきます。
目次
軽量化ロードバイクとは
軽量化ロードバイクとは、軽さを追求したロードバイクであり、ロードバイク自体の重量が軽量モデルではないロードバイクと比べると軽いため、走行時のスピードなどが際立っています。
ロードバイクを走らせるためには数kgのロードバイクを自分の体で動かし、運んでいく必要があります。
ペダリングやハンドリングなどの負担が重量によって、左右されるため、より快適さを求める方には軽量化ロードバイクがおすすめです。
そもそもロードバイクって軽量化する必要あるの?
ロードバイクを軽量化する必要はあるのか疑問に思う方も多いでしょう。ロードバイクを軽量化すると自転車を動かす負担が軽減されます。同じ筋力で重さの異なるロードバイクに乗ると軽いロードバイクの方が快適に走行することができます。
特にヒルクライムでは、勾配の負担とロードバイクの重量の負担が走行性能に影響を与えるため、軽量化が必須です。レースやヒルクライムで活躍したいと考えている方はぜひロードバイクの軽量化に挑戦してみましょう。
ロードバイクのおすすめ軽量化パーツ
ロードバイクの軽量化はロードバイクそのものの軽量化だけでなく、パーツの軽量化によって実現されます。パーツそれぞれでは軽量化できる重量が限られますが、各パーツで軽量化することでかなりの効果を実感できるでしょう。
おすすめの軽量化パーツをピックアップしたため、要チェックです。
おすすめの軽量化パーツは以下の3つです。
- ホイール
- サドル
- フレーム
ホイール
ホイールはロードバイクの重量のうちに占める割合が大きいため、ロードバイクの軽量化でカスタマイズする場合、走行性能に与える効果が見えやすいのが特徴です。ロードバイクのデザインとしても目立つ部分であり、ロードバイクにおしゃれを求める方にはデザインにもこだわるとより愛着が湧くことでしょう。
ホイールを軽量化するためには、ホイールに使用されている素材を軽量な素材に変える必要があります。レースモデルのロードバイクの各パーツに使用されているカーボンは自転車の素材で最も軽量で、ホイールのカスタマイズにおすすめの素材です。
軽量化と合わせて、ホイールの回転部分などの細部までこだわると軽くなるだけでなく、走りもレベルアップさせることができます。
サドル
一見すると、サドルはロードバイクに座る部分であり、広さもあまりないため、軽量化してもあまり効果を実感できないと思われがちです。サドルは体に接する部分であることや自転車の重心よりも上の位置にあるパーツであり、実は軽量カスタマイズの効果を実感しやすいパーツと言えます。
重心の上にあることで走行時のロードバイクの揺れに合わせて左右に力がかかります。左右にぶれると体勢を立て直すために力を必要とするため、腕・足の力や体力の消耗につながってしまいます。サドルの軽量化はカーボンパーツに変えることが主流です。
自転車において、当たり前にあるパーツですが、軽量化では存在感あるパーツであるのがサドルです。
フレーム
フレームはロードバイクの本体とも言える部分であり、軽量化においてもカスタマイズの効果が大きいパーツです。細かい部分のパーツの軽量化では削ることができる重量に限りがあるため、軽量の効果をすぐに感じたいという方は、ロードバイクのほとんどを占めるフレームの軽量化がおすすめです。
フレームの軽量カスタマイズはカーボンフレームを採用することが主な方法です。フレームの種類にはスチール、アルミ、クロモリなどがありますが、カーボンが最軽量です。
レースモデルのロードバイクはほとんどがカーボン素材であるため、レースやヒルクライムで勝負するにはカーボン素材のカスタマイズが欠かせないと言うことができるでしょう
軽量化ロードバイクの選び方
パーツの軽量化カスタマイズの前に、そもそも軽量なロードバイクを選ぶことも大切です。もともとの重量が少ないことで軽量化するとさらに軽く性能の高いロードバイクに変化します。
軽量なロードバイクを選ぶポイントを押さえて自分に合った軽量化ロードバイクを選んでみましょう。
軽量化ロードバイクの選び方のポイントを以下の4つのポイントから解説します。
- フレームの素材
- ブレーキ性能
- ヒルクライムに適したギア
- 価格
フレームの素材
ロードバイクの乗り心地や走行性能を左右するとも言える大切な要素がフレームの素材です。主なフレーム素材には、アルミ、スチール、カーボンがあります。他にもチタンもありますが、あまりロードバイクの素材として普及していないため、今回は省きます。
一番重い素材はスチールで、重量がある代わりに剛性が高く、柔軟の走りが可能です。
アルミ素材も十分に軽量で、比較的安価なため初心者にも買いやすい値段が嬉しい点です。最も軽いのはカーボン素材です。カーボンは超軽量でレースやヒルクライムには欠かせません。剛性、柔軟性も兼ね備えているため、高価な点はネックですが、性能は間違いなく、軽量カスタマイズにおすすめの素材と言えるでしょう。
ブレーキ性能
軽量であるということが、その分スピードがでることであり、止まるために多くのエネルギーを必要とすると言い換えることができます。軽量化に成功してパフォーマンスの高い走りができたとしても、それを制御するブレーキが伴っていなければ、操作性に不安が残り、怪我のリスクも高まってしまいます。
ブレーキ性能を判別するためには、ブレーキのタイプを確かめましょう。
ブレーキには、Vブレーキ、カンチブレーキなどといったホイールを直接挟み込むタイプとディスクブレーキといったホイールの中央でブレーキをかけるタイプがあります。ディスクブレーキの制動力は圧倒的で、走行性能の高いロードバイクには必須のブレーキでしょう。
ヒルクライムに適したギア
ヒルクライムは勾配に立ち向かっていくため、平面での走行よりもギアを駆使した走りが必要になります。ギアの数値を下げるとペダルが軽くなり、数値をあげるとペダルが重くなります。
単純に考えるとギアを軽くして坂を軽やかに登ることができるとなりますが、軽い分ロードバイクに伝わる力も弱くなり、ペダリングは多くも進まないということも考えられます。
重すぎるとペダリングが重くなるため、ヒルクライムには適していません。ペダリングしやすい軽さと推進力をうみやすい重さを両立したギア調整がヒルクライムには必要です。
ギア比という用語があり、フロントギアとリアギアの歯数の組み合わせを指します。ギアが一つ一つ組み合わせられるリア17段変速がヒルクライムに適したギアを探ることができ、おすすめです。
価格
軽量モデルのロードバイクの気になる値段ですが、完成車を購入するとなると、数十万円から百万円台と高価なモデルが多いのが現実です。
フレーム素材の中でも高性能で高価なカーボン素材を採用していたり、コンポーネントにシマノのトップグレードのコンポを搭載していたりするため、素材や性能面で価格の高さには理解が必要です。
軽量ロードバイクを購入する場合には、ある程度の予算が必要になります。ヒルクライムに挑戦したいという方でも予算がなければ、購入できないため、軽量化カスタマイズが役立ってきます。
予算の範囲内でパーツごとに軽量化することで、コストをカットして既存のロードバイクを軽量ロードバイクに変身させることができます。
軽量化ロードバイクの人気おすすめ10選
TREK(トレック) EMONDA SL 5(エモンダ SL 5) ロードバイク 2018年 50サイズの詳細情報
サイズ | 50 |
重量 | 7.81kg |
素材 | カーボン |
軽量モデルの代名詞エモンダ
数あるロードバイクの中でもトップクラスの軽さを誇るのがトレックのエモンダシリーズです。軽さを徹底的に追求したフルカーボン仕様のロードバイクに仕上がっているため、ヒルクライムだけでなく、レースやロングライドにも活躍ができます。剛性、軽量さのある性能が山をいとも簡単に超えさせてくれるでしょう。
エモンダSL5の魅力はカーボンロードバイクの中でも買いやすい価格もその一つです。カーボンロードバイクのトップモデルであれば、100万台のモデルもあり、20万円台で購入できるエモンダSL5はこれからヒルクライムやレースに取り組む方にもおすすめです。エモンダという言葉には「そぎ落とす」という意味があり、無駄のない性能が魅力のモデルです。
TREK(トレック) EMONDA SLR Priject One(エモンダ SLR プロジェクトワン) ロードバイク 2016年 50サイズの詳細情報
サイズ | 50 |
重量 | 7.13kg |
素材 | カーボン |
トレック史上最軽量フレームを持つ軽量ロードバイク
エモンダSLRはエモンダシリーズの中でも、トップの軽量フレームを持つ軽量ロードバイクです。プロジェクトワンモデルとは、トレックのwebサイトでエモンダをはじめとしたいくつかのモデルを選び、パーツもアレンジできるサービスでできる自分だけのロードバイクです。カスタマイズされた完成車がAmazonなどで販売されている場合もあるため、アレンジされた高性能なロードバイクを手に入れることができます。
エモンダSLRの特徴は軽量さはもちろんですが、コンポーネントのグレードの高さもあり、安心の走行性能を発揮します。エモンダSLRの完成車を購入するも良し、プロジェクトワンモデルで自分だけのロードバイクを作るも良しの高性能軽量ロードバイクです。
TREK(トレック) EMONDA ALR5(エモンダ ALR5) ロードバイク 2018年 52サイズの詳細情報
サイズ | 52 |
重量 | 8.45kg |
素材 | アルミ |
エモンダの軽量アルミモデル
エモンダシリーズにはフレーム素材にアルミを採用したモデルもあります。フレームこそアルミですが、フロントフォーク、コラムなど各パーツにカーボンを採用していることもあって、カーボンをフルで搭載したモデルにも負けない性能が魅力です。コンポーネントも安心で、シマノ105を搭載し、不安のない出来です。
アルミロードバイクの魅力はコストパフォーマンスの良さでもあります。カーボンロードバイクは20万円台から100万円台と高価ですが、アルミフレームは比較的安価で20万円以下で購入することができます。買いやすい価格を生かしてカスタマイズのベースとして購入することもおすすめです。カーボンに負けないアルミロードバイクで疾走してみましょう。
MERIDA(メリダ) SCULTURA9000-E(スクルトゥーラ9000-E) ロードバイク 2017年 XSサイズの詳細情報
サイズ | XS |
重量 | 5.94kg |
素材 | カーボン |
5kg台の超軽量ロードバイク
ライドシリーズなどが有名なメリダですが、スクルトゥーラも見逃せません。スクルトゥーラの魅力はなんといっても驚きの軽さです。
ロードバイクでは6kg台でも軽量と言われますが、スクルトゥーラは5kg台という超軽量のロードバイクです。ロードバイクの軽さはヒルクライムでのパフォーマンスに直結する部分であり、これからヒルクライムに挑戦するという方はまず軽さを求めたいものです。
軽さだけでなく、振動吸収にも優れていることもあり、ヒルクライムだけでなくロングライドにも最適です。軽量ロードバイクでレースやヒルクライムを楽しみたい方、快適なロングライドを楽しみたい方はぜひメリダの超軽量ロードバイクをチェックしてみましょう。
SPECIALIZED(スペシャライズド) S-WORKS TARMAC SL6 ULTRA LIGHT(エスワークス ターマック SL6 ウルトラライト) ロードバイク 2019年 52サイズの詳細情報
サイズ | 52 |
重量 | 6.64kg |
素材 | カーボン |
スペシャライズド最軽量ロードバイク
スペシャライズドというメーカーのロードバイクは高性能で、レースやヒルクライムにも最適な能力を持っています。中でもターマックシリーズはスペシャライズドのロードバイクで一番の軽さを誇っています。通常のカーボンとは異なる素材を使用し、メーカー名のようなスペシャルな軽さが最大の魅力です。
軽さだけではないのが、ターマックの強みです。レースやヒルクライムでのパフォーマンス向上に役立つエアロ性能も兼ね備えています。エアロ性能とは空気抵抗を軽減する能力を指します。ハイスピードで受ける風を切り裂く走りを可能にしたターマックウルトラライトでレースやヒルクライムを駆け抜けましょう。
Giant(ジャイアント) TCR Advanced2(TCR アドバンスド2) ロードバイク 2016年 Sサイズの詳細情報
サイズ | S |
重量 | 7.8kg |
素材 | カーボン |
軽量オールラウンドロードバイク
アルミ加工技術の高いジャイアントから展開されているTCRADVANCED2シリーズは軽さはもちろんレースに適した性能を備えているため、オールラウンドな走りが魅力的です。
TCRADVANCED2はアルミモデルもありますが、レースでより即戦力となるのはカーボンモデルと言えるでしょう。
20万円台というコストパフォーマンスの良さも特徴です。トップモデルよりもグレードを落としたコストパフォーマンスの良いモデルだと構造などがグレードダウンしていることもありますが、TCRADVANCED2は上位グレードの構造をそのままに、剛性、軽さともにトップクラスです。山でも平地でも難なく走り抜けるオールラウンドモデルと言えます。
ANCHOR(アンカー) RL8 EPSE(アールエルエイト EPSE) ロードバイク 2015年 48サイズの詳細情報
サイズ | 48 |
重量 | 8.16kg |
素材 | カーボン |
ロングライドに適した軽量ロードバイク
ブリヂストンから展開されているアンカーシリーズはロングライドバイクとして、信頼を得ています。カーボン素材を採用し、ロードバイクの軽量化を実現しています。カーボン素材はアルミやスチールに比べて、耐久性に欠けますが、アンカーシリーズのカーボン素材には耐久性の高いカーボンを採用しているため耐久性に不安は必要ありません。
耐久性の高さと軽さにより、快適なロングライドが可能です。ロングライドでは平地だけでなく、勾配のあるルートを通ることも考えられるため、軽さのあるロングライドバイクは状況に対応した走りができ、ルートに左右されずロングライドを楽しめます。カスタマイズ次第では、軽量化しヒルクライム寄りの性能にすることも可能でしょう。
SCOTT(スコット) FOIL RC(フォイル RC) ロードバイク 2017年 -サイズの詳細情報
サイズ | S |
重量 | 7.02kg |
素材 | カーボン |
トップクラスの軽量エアロロードバイク
スコットのFOILRCはロードバイク市場の中でもトップクラスの軽さを誇るエアロロードバイクです。限りなく6kg台に近い重量は軽量ロードバイクの最高峰に近い性能であり、レース、ヒルクライムなどオールラウンドに対応することができます。振動吸収性も高く、ロングライドでも間違いない能力と言えます。
エアロ性能を追求したフレームには空気抵抗をもろともしないスピード感だけでなく、快適性も備わっています。滑らかな走りを実現するための柔軟性をアップさせ、ラフな路面でもスムーズな走りが可能です。ブラックのベースカラーがクールで、デザイン性も抜群であるため、本格的なサイクルライフのスタートにおすすめしたい軽量ロードバイクです。
FOCUS(フォーカス) IZALCO MAX AG2R(イザルコ マックス AG2R) ロードバイク 2016年 Mサイズの詳細情報
サイズ | M |
重量 | 7.73kg |
素材 | カーボン |
ディスクブレーキ搭載ロードバイクのパイオニア
レースやヒルクライムでは、スピードと合わせて制動力、スピードコントロールに関わるブレーキも重要です。ブレーキの中でも制動力の高いブレーキがディスクブレーキです。FOCUSのイザルコマックスはディスクブレーキを搭載した軽量フレームロードバイクのパイオニアとして知られています。
制動力の高いディスクブレーキがあることで、レースやヒルクライムでチャレンジでき、好成績も期待できるでしょう。またフレーム重量が750gという点も注目です。フレーム重量は最高峰であるため、他のパーツでさらに軽量化できればヒルクライムに特化したロードバイクに進化させることも可能です。軽量ロードバイクの先駆者であるイザルコマックスをチェックしてみましょう。
CANYON(キャニオン) ULTIMATE AL SLX(アルティメイト AL SLX) ロードバイク 2017年 XSサイズの詳細情報
サイズ | XS |
重量 | 7.47kg |
素材 | アルミ |
初心者にも最適な軽量エントリーロードバイク
アルミフレームのロードバイクであり、軽量さとコストパフォーマンスの良さが魅力です。軽量ロードバイクの多くがカーボン素材を使用しているため、初心者にとって価格が気になりますが、アルミロードバイクは買いやすく、乗り心地の良くおすすめしたいロードバイクです。CanyonのUltimateALSLXは軽さと合わせて、快適な走行姿勢を実現するフレーム構造であるため、パフォーマンスの向上や疲れにくいライドにも最適です。
レースやヒルクライムに向けたトレーニングにも向いた万能モデルであり、活用の幅が広く用意されています。フレームやパーツをカスタマイズして、トレーニング用からレース用に進化させることも可能です。どのような人でも乗りやすいCanyonのUltimateALSLXを体験してみましょう。
自分にあった軽量化ロードバイクを選ぼう
ロードバイクを軽量化することで走行性能を引き上げ、より快適なサイクリング、スピード感あるレースを楽しむことができます。特にヒルクライムにはロードバイクの重量が影響するため、軽量化は欠かせないカスタマイズと言えます。ロードバイク自体の重量のチェックも必要であるため、軽量ロードバイク選びや軽量化カスタマイズで軽くて快適な自分にあったロードバイクを選んでみましょう。
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