ラグビーの試合において、フランカーは他のポジションの選手と比較するとあまり目立たないポジションであるかもしれません。
フランカーの一番の仕事はタックルであり、ボールを持つ機会が少ないというのがその理由です。
しかし、実はフランカーはラグビーのフィールドプレー全般を支えてるといわれるほど、攻守において要とされているポジションです。
ここでは、そんなフランカーの試合中の役割や体格などについてまとめています。さらに、フランカーにおすすめのトレーニング方法や、おすすめのスパイク、フランカーの動画などについても紹介しています。
この記事で、フランカーというポジションへの知識が少しでも深まれば幸いです。
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フランカーとは
ラグビーにおけるフランカーは2名おり、その背番号は6番と7番です。フランカーはスクラムの両サイドのロックの横に位置し、6番のフランカーはスクラムの左側、7番は右側にポジショニングすることが多いようです。
ただ、 この左右や番号に関係なく、オープンサイド担当のフランカー、ブラインドサイド担当のフランカーという分け方をチームで決めていることが多くなっています。
フランカーの名前の由来については、スクラムの横にいるフランクな奴という意味でフランカーという名前になったという説が1つあります。
これ以外に、フランカーが軍隊用語で側面部隊を意味するということが由来という説もあるそうです。
試合中の役割
ラグビーのフランカーは、 攻守に渡ってチームの要となる動きが求められます。アタックの場面において、フランカーは味方が相手のタックルなどによって捕まった時に誰よりも早くポイントに駆けつけ、ボールを相手に奪われないように守らなければなりません。
また、フランカーは バックスラインにおいて3人目のセンターのような役割を果たしたり、パワーとスピードを活かして敵陣に切り込むといった動きも求められます。
ディフェンスの場面においては、タックルをその豊富な運動量によって絶え間なく行い、さらにタックルで倒した相手からボールを奪うプレーを行います。
このプレーには相手選手を押し返してボールを奪うターンオーバーや、タックル後にすぐに起き上がってボールに絡んで反則を狙うジャッカルなどがあります。
このようなプレーが、ラグビーにおいてフランカーが最も輝いて見えるプレーとされています。
トレーニング
フランカーは試合中の様々なポイントにいち早く駆けつけないといけないため、試合の流れといった先を読む能力が非常に重要になります。
そのための練習としてはクラッシュした味方をサポートする練習において、最短コースでポイントに参加するという練習が有効です。
最短コースで行くことを頭では理解していても、実際はコースが膨らんでしまっているということがよくあります。これを防ぐため、この練習ではビデオを撮って自分のコースを確認しながら行うと上達が早くなるのでおすすめです。
次にフランカーのブレイクダウンの組み合いを早くするための練習です。2人1組になり、背中合わせの状態で座ったら、その真ん中にタックルバックとボールを置きます。
そして、2人のうちのどちらかが手を鳴らしたらボールを奪い合うという練習方法です。
もちろん手を鳴らした方が有利ですが、この練習でその有利を覆せるくらいまで反応速度を高められれば、試合中のブレイクダウンを制覇することができるでしょう。
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体格
フランカーにはオープンサイドフランカーとブラインドサイドフランカーの2種類があり、 オープンサイドフランカーの体格は90kg以上100kg未満が世界レベルの平均体重とされています。
オープンサイドフランカーにはパワーだけではなくスピードも求められますので、強さを維持したまま速度を落とさないという体格が求められます。そのギリギリのバランスがこの体重であるといえるでしょう。
ただ、フランカーの身長に関してはあまり高さは求められてはいないようで、世界的に見ても身長170cm台という選手が珍しくありません。
これに対して ブラインドサイドフランカーの体格は、体重100kg以上で身長185cm以上という体格が平均的とされています。
ブラインドサイドフランカーはラインアウトで3人目のジャンパーを務めたり、相手のディフェンスラインを突破する役割もあるため、このような大柄な体格となるのです。
この体格はナンバーエイトやロックにも匹敵する体格であり、実際にブラインドサイドフランカーの選手がこれらのポジションもこなせるということも多いようです。
フランカーにおすすめのスパイク
このスパイクはフランカー、ナンバーエイトといったバックロー専用に製作されたスパイクです。
フランカーの運動量の多さに耐えるために新構造のシームレスアッパーを採用。
また、プレミアムレザーとプレミアム合成皮革を採用して確かな構造にすることで、高速動作にも耐えうる耐久性と安定性を併せ持っています。
このスパイクでは、取り替え式と固定式のスタッドが組み合わされたMIXソールが採用されています。
このMIXソールにより、高い軽量性とグリップ性が実現されています。また、アッパー内部にR-ファイバーコントロールという過度な伸びを抑制する繊維を搭載。
シューズと足をより一体化させ、フランカーのキレのある動きをサポートしてくれます。
おすすめ動画
この動画は、ブレイクダウンマスターやブレイクダウンキングとも呼ばれている、ブレイクダウンに関しては最強ともいえるデイビッド・ポーコック選手のプレー動画です。
ブレイクダウン時にすぐに強い姿勢に移行していたりして、ブレイクダウンを制している上手いプレーが見られますね。
この動画はフランカーのスター的存在である、マイケル・フーパー選手のタックルを集めた動画です。
どうしてあそこまで完璧にタックルを決めることができるのか、不思議でたまりません。まさに仕事人といえるタックルですよね。
まとめ
フランカーは誰よりも早くポイントに行ってオーバーしたり、スクラムから一番早く離れて敵にタックルしたりすることが仕事であることから、あまりボールを持つことがありません。
しかし、ラグビーの試合におけるフランカーの運動量と仕事量が圧倒的であることから、80分間フルに走りきることができる体力と共に、苦しくても絶対に怯まない「メンタルの強さ」が必要となります。
さらに、バックスラインでのパス回しに参加できるほどのハンドリング能力とチームの戦術理解も不可欠となります。このようにフランカーはとてもキツイポジションですが、その役割は試合の流れを左右するほど重要です。
ラグビーでは、良いフランカーのことを「仕事人」といって讃えることがよくあります。
あまり目立たないけれど、チームになくてはならない「仕事人」のフランカーに注目してラグビーを観戦してみてはどうでしょうか。
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