カバディは日本ではマイナースポーツという位置づけにあり、どうしても他の競技の影に隠れがちです。しかし、その状況の中でもカバディ選手たちの熱意は並々ならないものがあります。
実際、カバディはアジア競技大会の種目に入っており、かつて日本も銅メダルを取っているのです。
それでもやはり、日本では未だマイナーなスポーツなため、内容やルールを知らない人も多いでしょう。そこでこの記事では、カバディに興味を持った人や初心者向けに、カバディのルールについて解説していきます。
目次
カバディのルールとは
カバディのルールとは、勝敗がはっきりする点数制の鬼ごっこなので、基本的に相手にタッチして点を稼ぎ勝敗を決します。鬼ごっことはいえカバディは競技なので、時間や得点方法、人数が決められています。
カバディは2チームから成るチーム戦です。攻守はコイントスで決定します。
攻撃側のチームであるレイドから1人、鬼役のレイダーを送り出します。 レイダーは「カバディ、カバディ…」と言い続けつつ、守備側の選手にタッチして点を稼ぎます。
しかし、守備側も敵チームのレイダーから逃げるだけではありません。守備側の選手は、レイダーが点を持ったまま自陣に帰って得点させないようにもできます。この時、守備側に得点が入るルールもあります。
【人数】カバディのルール
カバディの試合に参加できる人数は、1チーム10人から12人です。そのうち コートに入れるのは最大7人です。ただし、チーム参加人数が少ない場合、最低人数の5人でもカバディの試合はできます。
しかし、 カバディは基本的に7人ありきのゲームです。試合参加人数が少人数ほどローナというチームメンバー全員がアウトになった状況になりやすく、かなり不利です。
相手にアドバンテージを取らせてしまううえに、足りない人数分もローナ点として相手側に得点を許してしまいます。また、守備側の人数が少ないと、レイダーを自陣に帰さない戦法も限られてきます。
ローナの得点は大きいので、相手チームとの差を広げないためにも避けたい状況です。そのため、試合参加人数はできるだけ定員に満たしておいたほうが安心でしょう。
【コートの大きさ】カバディのルール
カバディで使用するコートの大きさは、男子と女子で異なります。男子の場合は、縦13m×横10mです。女子の場合は男子より少し狭めの、縦11m×8mです。
コート全体の中心として線が横に引きます。このチームを分けるラインをミッドラインと呼びます。さらに、このミッドラインを起点とした距離で引かれるラインが2本あります。
1つはボークラインと呼ばれ、ミッドラインから男子なら3.75m、女子なら3mの距離にあるラインを指します。ボークラインは、レイダーがアウトになるかどうかが左右されるポイントの1つです。
2つ目はボーナスラインです。ミッドラインから、男子で4.75m、女子で4mの距離にあるラインを指します。ボーナスラインには適用条件があり、守備側であるアンティが6人以上いることで成立します。ボーナスラインはレイド側の得点に左右します。
【得点方法】カバディのルール
得点するには、カバディにおける最大の特徴のキャントをしなければなりません。ちなみに、キャントとは「カバディカバディ」と言い続けることです。
レイダーはキャント中にタッチしたアンティの分だけ得点が入ります。逆に、キャント中でなければ守備側のアンティをタッチしても点は入りません。
もちろん、タッチしただけでは得点とはなりません。アンティをタッチしたうえで、自陣に戻る、つまりミッドラインを指一本でも越えることでようやく点が入ります。
レイダーは、タッチした後に自陣に戻れなければタッチしても得点できません。この時、守備側に得点の機会があります。
守備側は、攻撃側に得点を許さないように、レイダーの足や胴体を掴んで阻止することができます。このように、守備側がレイダーを自陣に帰るのを阻止できれば、1点得点できるのです。
【試合時間】カバディのルール
カバディの試合時間は、コートの大きさ同様に男子女子ともに異なります。
男子の試合の場合、前半20分後半20分で、間に5分の休憩を挟みます。女子の試合の場合は、前半15分後半15分で同様に5分の休憩が入ります。
ちなみに、レイド側は試合が開始したなら、レイダーを5秒以内に送り出さなければなりません。というのは、審判の笛から5秒を過ぎれば、レイド権が相手チームに渡ることになるからです。
レイドを決めるのはコイントスだとはいえ、だれをレイダーにするかは事前に決めておきましょう。
また、カバディではタイムアウトも可能です。タイムアウトは、前半後半で各2回ずつ、1回30秒取れます。ただし、タイムアウト中は基本的にコートの出入りができないので注意しましょう。
【反則】カバディのルール
カバディのルールは一見シンプルに見えるとはいえ競技なので、反則行為に当たる基準もしっかりあります。反則行為の加減によって、懲罰点や退場、失格もありえます。
まず、相手プレイヤーをコート外に押し出したり、引き出したりする行為、暴力行為は攻守ともに反則です。次にアンティがレイダーの攻撃を阻止する際に反則行為に当たるものが2点あります。
1つはアンティがレイダーのキャントを口を塞いだりして止めることです。
2つ目はアンティがレイダーの足や腕、胴体以外の部分を捕えることが当てはまります。
残りの反則行為は、各人の状態や身に着けるものです。ドーピングや身体にオイルなどを塗ること、金属類やガラス類を身に着けること、爪を長く伸ばすことは反則行為になります。
まとめ
さすが究極の鬼ごっこと言われるだけあって、カバディのルールはシンプルながらしっかりしていましたね。カバディは単純にも戦略を立てても、両方楽しめるスポーツです。
決して敷居は高くないので、興味があるなら気軽に参加してみるといいでしょう。
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